Japanische Klassiker mit Furigana
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くろネクタイぐみのましゅ
黒襟飾組の魔手
山本 周五郎
Lesen Sie 黒襟飾組の魔手 (くろネクタイぐみのましゅ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.299 Zeichen · 27 Bildschirme
「そら行って捉えろ!」龍介が叫んだ。
脱兎のように跳び出す壮太、今まさに逃げようとする怪漢の後ろから、襟髪をむんずと掴んで、
「えい!」肩にかけて投げようとした、とたんにどこから出たか二人の怪漢、あっ! と見る間に、後ろから太い洋杖のような物で、壮太の頭を殴りつけた。
「うっ!」と、呻いて倒れる壮太。
「やっ※(感嘆符二つ、1-8-75) 畜生やったな※(感嘆符二つ、1-8-75)」と叫びざま、飛鳥のように跳び出した龍介。が※(感嘆符疑問符、1-8-78) しかしいつ誰がかけたか足下に張られた罠、足を巻かれてずでんと倒れる。とたんにシュッという音がして、水のようなものが顔にかかった。
「あっはははは」と笑った三人の怪漢は、闇の中へ走り去った。その中の一人、子爵邸から忍び出た小さいのが、あの混血児少年であるのを龍介は見逃さなかった。
「畜生、ひでえめに会わしやがった」壮太が起きてきて、龍介の足から針金を解きながら云った。
「ねえ、坊っちゃ――じゃねえ春田さん、奴等ぁ何か水みてえなものを私にぶっかけましたぜ」
「あれは水じゃない、エーテルという麻酔剤だ、あれだけ嗅げば二日くらいは眠りっ切になるんだ」