Japanische Klassiker mit Furigana
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まるまるじゅう
○○獣
海野 十三
Lesen Sie ○○獣 (まるまるじゅう) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.139 Zeichen · 43 Bildschirme
「なんだ、こんなところに寝ているんだもの、どこを探したって分る筈がない」空き箱の中に窮屈そうに、身体を、縮めて寝こんでいるのは、行方不明になったドン助だった。酒の香が箱のなかにプンプンにおっていた。
敬二はドン助をそっと揺りおこした。ところがそんなことで目のさめるような御当人ではなかった。といって箱のなかであるから、あまり音をたてては、ローラに知れる。そこで一策をかんがえて、ドン助のはりきった太ももをギューッとつねってやった。
「ああ、あいてて……」膨れかけた鼻提灯が、急にひっこんで、その代りドン助はバネ人形のように起きあがった。そこは狭い狭い箱の中だった。彼はいやというほど頭をぶっつけて、とうとう本当に眼をさました。
「やっ、貴様か。貴様はなんというひどい――」大口開いてつかみかかってくるドン助を、敬二はあわててつきとばした。ドン助は赤ん坊のように、どたんと倒れた。
敬二が早口に、あの黒眼鏡のローラがいまそこまで追っかけてきていることを告げると、さすがのドン助もこれが大いに効いたと見え、彼はたちまち頭をかかえて羊のごとくおとなしくなってしまった。
「そうか。