Japanische Klassiker mit Furigana
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おごそかなかわき
おごそかな渇き
山本 周五郎
Lesen Sie おごそかな渇き (おごそかなかわき) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 36.042 Zeichen · 71 Bildschirme
「なんでおれが隠れるんだ」竹中は酔った顔で、あぐらの片膝を叩いた、「隠れるってのは江戸幕府の目付がやかましかったからで、いまはおめえ、ちょっとした都市へゆけば、どこにだってチャーチの二つや三つはあるじゃねえか」
「おめえに学のあるのはわかってるが、その、チャーチとかなんとかいうのと、隠れキリシタンとはどういう関係があるだかい」
向うの席から力士のように大きくて、逞しい躯つきの男が立って来、二人の前に坐ると、白髪まじりの頬髭を掻きながら、めし茶碗を突きだして、そっちの徳利にあるほうの酒を呉れ、と云った。
「だめだ」と竹中啓吉が答えた、「これはおれが村長のところへ祝いに持って来たもんだ」
「今夜は村長んとこの祝いだろうが」と男はやり返した、「だとすれば、その酒はおらたち祝い客のもんじゃあねえか」
「それが油屋の親方の悪い癖だ」と竹中と話していた男が云った、「祝いの酒はみんなの持寄りだし、あとでこの家の者が集めてみんなに給仕をするだ、ちゃんとわかってるだくせに」
「そんなこたわかってら、おらが云いてえのは」と油屋の親方は眼をぎろりと動かした、がま蛙が虫を捜すような眼つきだった、「よそ者がもぐり込んで来て、宗旨もよくわからねえのに、こんな上座に坐って大きなつらをされちゃあ、おれみてえな地着きの者にゃあ肚がいえねえ、おめえ