Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おちょうふじん

お蝶夫人

三浦 環

Lesen Sie お蝶夫人 (おちょうふじん) von 三浦 環 (みうらたまき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 123.730 Zeichen · 242 Bildschirme

Aozora Bunko

を初演したのがたしか一九〇八年(明治四十一年)ベルリンの国立歌劇場でしたが、私はその前の年の明治四十年に上野の音楽学校の助教授になり、ファラーの「お蝶夫人」初演の翌年、明治四十二年に上野を辞めて、明治四十四年に帝劇が出来、歌劇部の主任になり、「熊野」や「カヴァレリア・ルスチカーナ」等をやりましたが、その時の月給が二百円、その他に出演料が一晩五十円でした。大抵一興行が二十五日ですから、当時の私の収入は毎月千五百円位ありました。お汁粉が五銭の時代ですから千五百円のお金は大変な使いでがあったものです。

お話が妙な風にそれましたが、ミラノのスカラ座で世界で最初に「お蝶夫人」をうたったストルキオはイタリー第一といわれたプリマドンナで、「お蝶夫人」を作曲したプッチーニに非常に可愛がられたのですが、どうも運が悪く、遂に世界一のオペラの殿堂である、ニューヨークのメトロポリタン・オペラハウスに一度も出ることが出来ず、そのために世界的に有名になれず終いでした。

日本では欧米のオペラの世界のことがわからず、殊にその方面のことがわかっていなければいけない音楽の仲間で、スカラ座が世界一のオペラハウスのように信じこまれていますが、何といっても世界一はニューヨークのメトロポリタンで、ここに出なくては世界的のオペラシンガーの折紙がつか