Japanische Klassiker mit Furigana
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おちょうふじん
お蝶夫人
三浦 環
Lesen Sie お蝶夫人 (おちょうふじん) von 三浦 環 (みうらたまき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 123.730 Zeichen · 242 Bildschirme
イタリーからモンテカルロへ行った時、三浦は一足先きに日本に帰ることになり、私達はさようならをして、三浦はイギリスを経由して日本に帰りました。
私はモンテカルロからカイロへ参りました。ここで私たちのオペラカンパニーに一つの事件が起きました。というのは私達のカンパニーにいたイダルゴというイタリーのソプラノがエジプトのプリンスの御寵愛を受けたのです。もともとプリマドンナといわれるには、優れた実力がなければなれないのですが、中には色気で蕩しこんでパトロンを作り、パトロンのお金の力でプリマドンナになったというインチキなのもいます。イダルゴもその悪い例で、非常に別嬪さんだったのでエジプトのプリンスをとりこにしちまったんです。そしてやれ、舞台で三十五万ドルのダイヤの首飾りを落とした、といってはプリンスから四十万ドルも捲きあげる、アーミンのコートを盗まれたといっては買って貰う、盛んにプリンスから捲き上げていたのです。そのプリンスというのが、二十一才の青年でなかなかの美男子なんです。私も誘われて一晩ボックスでイダルゴなぞと一緒にオペラを見ましたが、ある夜のこと、プリンスの奥さんのフランス人が、イダルゴとの恋愛から離婚問題がおきたので、憤慨してピストルを射ち、とうとうイダルゴは殺されてしまいました。