Japanische Klassiker mit Furigana
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おちょうふじん
お蝶夫人
三浦 環
Lesen Sie お蝶夫人 (おちょうふじん) von 三浦 環 (みうらたまき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 123.730 Zeichen · 242 Bildschirme
薄く薄く、まるで紙のように薄く切ってみんなのお皿にわけるのです。また食堂の椅子を私が壊したからといって、「椅子は惜しくないがあなたの背中が惜しい」と皮肉をいった上に修繕料を請求する。ピアノのキイにシミをつけたからといってお金を要求する。椅子を壊したのもピアノを汚したのも、私がしたのなら仕方がないけれど、それは下宿の女の児ペギーがしたことなのに、私にお金を要求するのです。それから前にも申上げましたが、毎朝塩辛いソーセージを食べさせる。私はそれが嫌で嫌でたまらず、しかも残すと御機嫌が悪いので、目を白黒させて我慢して食べるのですが、あんまり塩辛いものを食べると声楽家の生命である咽喉に悪いのです。それでとうとう我慢が出来ずに下宿を引越しました。
新しい下宿はメーダーベル街のミセス・マドンというイタリー人の家でして、三浦と二人で二階の一室を借りました。この頃は私が方々の音楽会に出演して、お金には困らなかったのでもっと上等な下宿に入れたのですが、この家には、お船で一緒だった児玉さん、三菱の社長の田中さん、穂積重遠さん、京都大学の総長をされた濱田耕作さん等日本のお友達が大勢いらっしゃったので、それで引越したのです。