Japanische Klassiker mit Furigana
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おちょうふじん
お蝶夫人
三浦 環
Lesen Sie お蝶夫人 (おちょうふじん) von 三浦 環 (みうらたまき) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 123.730 Zeichen · 242 Bildschirme
そこへお鈴が、周旋人の五郎が蝶々さんの愛児の悪口を触れまわるのを怒って、五郎を引張って来ます。蝶々さんは我子の悪口を云われたので床の間の刀を抜いて五郎を追いかけます。
蝶々さん「もう一度いって御覧
(お鈴は子供を連れて奥に入る)
行け
(五郎は逃げてゆく、蝶々さんは刀を拾いあげながら子供のことを思い出す)
可愛いい坊やよ
ただ一人のまな児よ
ああ、今に汝がために遠くから
坊やの仇打ちに帰ってくるわ
と、ここで、ピンカートンが乗っている軍艦リンカーン号の、長崎入港の合図の大砲が一発なるのです。で、私がこのくだりをうたい終ると、同時に大砲がドーンとなりました。続いてまた一発大きくドーンと鳴りました。おやッと思いましたが、なにかの間違いだと思って、そのまま私はうたいつづけました。望遠鏡で長崎の港を見ながら、
蝶々さん「白い星!アメリカの旗のしるしよ
あら!錨をおろしているわ
するとドーン、ドーンと釣瓶打ちに大砲の音がしはじめ、客席がざわめき、観客が席をたち始めました。けれど私は晴れの初舞台ですから、そんなことに頓着せず、一生懸命にうたいました。
蝶々さん「――あの方は帰ったわ