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Japanische Klassiker mit Furigana

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つゆのあとさき

つゆのあとさき

永井 荷風

Lesen Sie つゆのあとさき von 永井 荷風 (ながいかふう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.725 Zeichen · 148 Bildschirme

Aozora Bunko

今どこが一番賑なのか知ら。」

「お前、先に何処にいたんだ。コロンビヤか。」

「あら、失礼しちゃうわ。新橋会館よ。」

「どうして芸者になったんだ。あんまり発展しすぎて睨まれたんだろう。」

「そう仰有るけれどカッフェーは割に堅いことよ。何しろ昼間から夜の十二時まではちゃんとお店にいるんですもの。」

「十二時から先のはなしさ。」

「十二時から先は誰だって寝るんじゃないの。夜通し起きてはいられないじゃないの。ねえ。あなた。」

その時同じく潰島田に結った小づくりの年は二十二、三の芸者につづいて、ハイカラに結った身丈の高い十八、九の芸者が来て末座に坐る。清岡は小づくりの女が京葉だということは、いつぞや市ヶ谷八幡の境内から窃に君江の跡をつけた晩、一生涯忘れるはずのないほどはっきり見覚えている。しかし相手には自分の顔を見知られない方が何かの場合都合がいいと思って、その後二、三度この土地へあそびに来た時も用心して逢わないようにしていたので、自然横を向いて煙草の烟ばかり吹いていると、駒田は飯をすませて廊下へと立つ。

「駒田さん。ちょいと。」と女中が裏梯子の方へ引張って行って、「お北姐さん。