Japanische Klassiker mit Furigana
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ふしぎくにたんけん
ふしぎ国探検
海野 十三
Lesen Sie ふしぎ国探検 (ふしぎくにたんけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 59.118 Zeichen · 120 Bildschirme
何の注射か
かすかな震動が起って、部屋がうごきだした。
ああ、今、樽がとびだしたのだ。
どこへいく、奇妙な飛行樽は?
何の注射か
博士は、その行先について、なにも語らなかった。いってから、目をあけて見れば、ひとりでによくわかるといった。
東助とヒトミとは、向こうへいきつくより前に、すこしでもその国がどんなところであるか知りたかった。そして博士に、いくどもねだった。
博士は怒りもせず、ますます上きげんに見えた。そしてやっとパイプのすきまから、すこしばかりしゃべった。
「世界には、だれが住んでいますか」
「世界にですか。人間が住んでいます」
博士の質問に、東助がこたえた。
「人間だけですか。蟻はどうですか。桜の木はどうですか」
「ああそうか。さっきの答を訂正します。世界にはたくさんの動物が住んでいます。人間もふくめて動物の世界です」
東助は、ヒトミをふりかえって、この答は正しいだろうと、目できいた。ヒトミはうなずいた。
「そうでしょうか」と博士はいった。
「では、もう一つききます。地球の上でうごきまわっているのは何ですか」
まるで「話の泉」のようであった。
「それは動物です。人間や馬や鳥や魚や、それから甲むしや蝶々やみみずや……みんな動物です」