Japanische Klassiker mit Furigana
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イエスでん
イエス伝
矢内原 忠雄
Lesen Sie イエス伝 (イエスでん) von 矢内原 忠雄 (やないはらただお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.119 Zeichen · 436 Bildschirme
敵の打ち込む刀に刀を合わせてから、一歩踏み込んで敵を斬る、英姿颯爽たる太刀風よ。断固たるイエスの一撃を浴びた大祭司は、怒りの余りほとんど反射的に己が衣を裂き、全議員に向かって、
なんぞ他に証人を求めん。汝らこの涜言を聞けり。いかに思うか。(一四の六三)
と叫びました。「自分を神の子のキリストなどと、かかる涜言を本人の口から聞いた以上、もう証人なんかいらぬ。神を涜す不敬罪の心証はこれで十分だ。諸君はどう思うか」というのです。ここにおいて彼らは満場一致で、イエスを死刑に該当するものと定め(レビ二四の一六参照)、そして議員中ある者どもはイエスに唾し、またその顔をおおい、拳にてうちなどし始めて、「誰がうったか預言せよ」と嘲りました。祭司、学者、長老ともある者が、その社会的地位もかえりみず、みずから手を下してかかる侮辱を加えたとは、彼らの人柄の下品陋劣唾棄すべきものがありますが、また反面には、イエスの言行が平生いかに強く彼らの憎悪を招いていたかが、これによってわかります。彼らはイエス様から、その虚偽と偽善とを民衆の前でこっぴどく糾弾せられた鬱憤をば、こうした卑劣な方法で晴らしたのです。