Japanische Klassiker mit Furigana
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ドナウげんりゅうこう
ドナウ源流行
斎藤 茂吉
Lesen Sie ドナウ源流行 (ドナウげんりゅうこう) von 斎藤 茂吉 (さいとうもきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.565 Zeichen · 44 Bildschirme
「AACHと綴ります。この先の方にある町の名を取ったのです」。極く小さい川だが、その客は川の名を知っていた。それから、僕が東洋人だなどということを余り気にかけぬらしい。
六時五分に Singen の停車場に著いた。そこには峻しい山があって古城の残りなどが見えていた。寺院が三つも四つも見えるところで、町のなかを川の流れている、可なりの町である。Reformp※(ダイエレシス付きA小文字)dagogium とか、Hauptzollamt などの看板も見える。瑞西へ入る乗客は、ここで乗換えて行くのであった。そう思えば国境らしいところもあり、暫くすると人がどやどや乗込んで来た。その時可哀らしい娘がひとり乗って僕の前に腰かけた。娘は直ぐ手提かばんを明けて、チョコレートを出して食べた。それから手巾で鼻をかんだ。それから手提かばんの中を何か音させていたが、しまいにそれを閉じた。それから絵入雑誌を出して暫く見ていたが、二たび手提かばんを明けチョコレートを出して食べた。そのうち空が一面に曇って来て、汽車は、Bhringen-Rickelshausen に著いた。
右手には既に湖が見え出して、そのあたりに並木が規則正しく立って居るのはポプラアらしい。