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Japanische Klassiker mit Furigana

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フレップ・トリップ

フレップ・トリップ

北原 白秋

Lesen Sie フレップ・トリップ von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.698 Zeichen · 293 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「どうも土地が磽ですな。虎杖の生えたところは碌な地味じゃありませんよ。」とA博士。

「や、唐黍だ、三尺ぐらいしきゃないね。ほう紅い房がもう出てるよ。」

「まだほのあかき唐黍の花、か。」

「もう歌かい。」

汽車は駛る。

私は見ている。

「や、すかんぽだ、すっかり枯れてる。どうもおかしいな。だが、いい色だな。カステラのふちそっくりの渋さだな、あの穂は。

や、また、すかんぽだな。

虎杖とすかんぽばかりだな。

や、白馬だ。

虎杖から顔を出した。」

汽車は駛る。

「Kさん、二班と三班はどうなりましたね。」と誰やらが声をかけると、

「ええ、二班は真岡泊りで、三班は野田へ引っ還すはずになって居ります。」Kさんは東京鉄道局の旅客掛である。

「今朝はどうも野田はひどうございましたな。どうもあの波ではとても上れそうではございませんで。」と老団長。

「そうでした。上れればよかったんですが、彼地でも歓迎準備をして、花火など揚げていましたので気の毒しました。宿もとってありますので、三班だけ行って貰いました訳で。ええ。」

「野田はおもしろそうですか。」と私。

「いえ、別に。」

「それは気の毒しましたね。