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Japanische Klassiker mit Furigana

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フレップ・トリップ

フレップ・トリップ

北原 白秋

Lesen Sie フレップ・トリップ von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.698 Zeichen · 293 Bildschirme

Aozora Bunko

何たる奇怪。

私は眼をこすった。

一同も総立ちになった。

「安来せんげェ……エェ……ン……ン※。コラサイイ。」

「なアンだ、後家さんか。わっはっ。」N老人が、そして、ひゅうと指笛を鳴らした。

「おもしれえ、おもしれえ。」庄亮だ。

「あっはっはっ、こりゃいい、白秋さんどうです。」

飛び込んで、よっぽど、その踊の輪の中に這入って見ようかと、麦稈帽を笊に、ワイシャツの、ハンケチの頬かぶりで思わず立ちかけたが、相手を見ればそうもならず、ただ顔をあかくして笑っていると、いると、

「白秋やれやれ。」と庄亮が後ろから背中をこづいた、こづいた。

それは全く踊りたかったのだが、惜しいことをした。夫子まだ悟入しないと恥入ったな。

だが人ひとりにも絶えて遭わなかったしんしんとした原生林のこの道中の、突如として起った、この三味線の、紅の襷の、鰌すくいである。私の動悸はまだ収まらなかったらしい。

よく見れば、白粉こってりの女どもであった。

小さな、玩具よりやや大きな飾り屋台には桜の造花をつらね、赤と黄との幕を張り、金壱円何々殿寄附のビラさえ二、三枚は風に吹かしていて、さて、曳いて、歩いて、また輪になってコラサッであった。