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Japanische Klassiker mit Furigana

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フレップ・トリップ

フレップ・トリップ

北原 白秋

Lesen Sie フレップ・トリップ von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.698 Zeichen · 293 Bildschirme

Aozora Bunko

質問の要点には少しも触れないで、聞いていると枝葉の話ばかりで続くのである。それでいて、此方には口一つきかせないで、一人で埒もなく喋るのである。そこで、その間に属官が三度ばかりきまってコツコツとノックするのだ。

廊下へ出ると、F君が、ああああとやった。

「不得要領な男だなあ。」

少くとも私たちは何一つ与えられないで、公会堂の歓迎会席場へなだれ込むより外なかったのだ。

「瓢箪鯰とは政治屋のことですよ。」と今もF君は吐き棄てるように罵った。

「だがそのぉ、あれでなけりゃ身が持てないんだよ。要領を得ちゃすぐに没落だからね。だから僕はそのぉ、お百姓になろうてえんだ。のんきだぜ。」

笛の音いろは一色に、りょうりょうふりょうと鳴っている。

「ゴルフはどうですか、皆さん。おやりになりませんか。」

恵美須面のM重役が、その長い柄の杓子棒をコトンコトンと音さして、立てて、流して、ふらついて来たが、誰もまた立ち上ろうとはしなかった。

Mさんはすっかり悄気てしまった。今さら笑顔も引っ込められず、二等の船室を廻って消えた。

「一万円。」と、ほろ酔のいい機嫌の紅ら顔の、胡麻塩頭の、それが眼鏡の底の目くばせで、私へ向いて、またつっつっと通り過ぎたは浜の輸出商Cという小柄の老人。