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Japanische Klassiker mit Furigana

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フレップ・トリップ

フレップ・トリップ

北原 白秋

Lesen Sie フレップ・トリップ von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.698 Zeichen · 293 Bildschirme

Aozora Bunko

それともう一つは格別勝負事には興味を持ち得ぬ私にとっては、暑くとも日の照る砂地に踞座でもかいている方がよかった。私は手をあげてセーニャを呼んだ。セーニャも見に来ていた。

「来たね。」

「うむ。」

「君の家何処なの。」

「ショウヒン………ふふっ、あの横。」

「パパは。」パパでもわかるかと思って訊いて見た。私は露語を知らなかった。

「死んだよ。いないよ。」

「ママは。」

「いるよ。ミルク、初めたよ。牛ね、一匹いるよ。」

ああ、あの砂浜に出ていたのがそうだったかと私は微笑した。

「君たちは何処から来たの。」

「アレキサンドロフスキー。」

「何時。」

「去年、去年の前、あ、忘れた。」

「パパは何していた、彼方で死んだ。」

「うむ、お百姓、牛ね、羊ね、いたよ、沢山、パパ殺された。」

「ほう、どうして。」

「バルチザン、悪い人。みんな逃げた。お金もって。」

其処へ、また、赤や黄や濃い藍染めの更紗布を頭からひっかぶったオロチョンの子供たちがぞろぞろと集って来た。服は廉物の白に花模様のキャラコの更紗で、何れも韃靼風のものかと思われた。顔も手足も垢じみて、まるで乞食の子のようだ。

私はポケットからドロップの紙袋を取り出すと、少しずつみんなの掌に配った。