Japanische Klassiker mit Furigana
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フレップ・トリップ
フレップ・トリップ
北原 白秋
Lesen Sie フレップ・トリップ von 北原 白秋 (きたはらはくしゅう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.698 Zeichen · 293 Bildschirme
」
それから、
「イフェミヤ・ベリヴェヤワ。」
私は黄色い小型のノートを取り出した。
「どう書くの。書いてお見せ。」
イフェミヤは直ぐに立って来て、私から鉛筆を受取ると、一字一字力を籠めて書き記した。了るとまたスッと坐って、両肱を前にぱたりと投げ出した。そうして両手の指を深い前髪の中に、突き入れて笑った。それから、右の人差指を一寸鼻の上に当てた。
「ベペエデエバ。」と私が読むと、
「ベリヴェヤワ。」
「ベリヴェヤラ。」
ほっほっとママまで腹をかかえた。そうして、「ううむ、駄目。」と含み声でつっと身をねじらした。
b=B
B=v
と、ノートに書いて、「ね。」
眼を近々と寄せた彼女たちの字を書く時こそ一生懸命であった。
「神戸……いい。」
「え、いい。どうして。」
「十月行く。此処だめ。」
「なぜ駄目なの、いいじゃないか。此処。」
「駄目、赤来ます。」
「橇ね、乗って来るよ。わるい人。」
「だって、ここは日本だろう。」
「日本いい。赤わるい、おそろし。」
これは私も今度聞いたが、バルチザン滅落後も北樺太の赤派は極端に不良で、白系の良民に対して脅迫掠奪残虐至らざるなしということであった。