Japanische Klassiker mit Furigana
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ヨブきこうえん
ヨブ記講演
内村 鑑三
Lesen Sie ヨブ記講演 (ヨブきこうえん) von 内村 鑑三 (うちむらかんぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 92.828 Zeichen · 185 Bildschirme
しかるに読者は、彼れ恐らくは死に臨んで大煩悶に陥るであろうと予期しつつ読み進むに、その死また甚だ平安にして彼は安らかなる大往生を遂げるのである。彼の生に死に、苦悶または恐怖または患難または失敗の陰影すらない。そしてこれ実に本当の悪人の特徴である。真の悪人の生死は実にかくの如くである。バンヤンは人生の事実に深く徹せし人なる故、かくの如き真正なる観察をなし得たのである。
◯これに反して十八世紀の大文豪にて、信仰の人たりしドクトル・ジョンソンは、死の床に大なる苦悶を味いしという。これあるいは地獄に落ちざるかとの憂慮に悶えたのであって、この種の苦悶はかえってその人の心の醇真と信仰の霊活を語るのである。恐怖苦悶はその人の心霊的に目ざめたるを示すものである。神を知らざる時我らに真の恐怖なく、痛烈なる煩悶はない。怖るる事、悶ゆる事、それは神に捉えられた証拠である。そして救拯と光明へ向ての中道の峠である。悪人はかえって恐怖を味わず、善人はかえってこれを味う。虚人はかえって苦悶を知らず、真人はかえってこれを味う。しかるに浅薄なるエリパズは伝統的教義の純正を誇りてこれを盲目的に抱くのみにて、活ける人生を視る深みと真心とを欠いている。