Japanische Klassiker mit Furigana
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ヨブきこうえん
ヨブ記講演
内村 鑑三
Lesen Sie ヨブ記講演 (ヨブきこうえん) von 内村 鑑三 (うちむらかんぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 92.828 Zeichen · 185 Bildschirme
彼らに向ってヨブ記のこの語を提示するとき、恐らく彼らは羞恥に顔を蔽うであろう。明白なる非理を立て通して勝つも、実はこれ敗るる事である。また彼らに窘めらるる者といえども、自信正に立ち義に歩めるの信念だにあらば、負けるはすなわち勝つであって、少しも恐るる処ないのである、神は最後まで義の味方であって悪の敵である。われらの求むべきは義に歩むの生涯である。自身神の道に立ち正義公道の命ずる処に歩むの覚悟あらば、我らはすなわち大磐石の上に立って安らかなのである。
◯碩学老デリッジはこの一節を評して「暗黒中に打ちあげられし狼煙の如し」というた。光明は暗黒を破って一度輝きしも、また忽ち消えて再び暗黒となった。十節以後の痛切深刻なる悲哀の発表を見よ。その辞惻々読む者の心をうたねばやまぬ。人の弱さとしてこれ実にやむを得ないのである。さわれ失望中に一閃の希望ありて、ヨブ記が失望の書にあらず希望の書たることを知るのである。一閃また一閃、遂に暗黒悉く去って光明全視界を蔽う処まで至るがヨブ記の経過である。
◯暗黒中に一閃の狼煙ひらめき、また忽ちもとの暗黒となる、これ人の魂の真の実験である。