Japanische Klassiker mit Furigana
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ヨブきこうえん
ヨブ記講演
内村 鑑三
Lesen Sie ヨブ記講演 (ヨブきこうえん) von 内村 鑑三 (うちむらかんぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 92.828 Zeichen · 185 Bildschirme
まことに神は海の大動揺をある範囲に止めて、人畜をして安じて地の上に住ましむるのである。
◯人の御しがたき海に堤を設けてこれを制するは神である。海は動揺それ自身である。人は各人難問題を抱いて苦む。その時人の心は一の海である。動揺混乱底止する所を知らない。しかし人の御しがたき海を神は御し給う。我らより熱誠なる祈の出ずる時、神はその大なる御手を伸ばして海を制し給う。かくて我らの衷の海は止まるのである。
◯また今の世界はまことに混乱擾雑の海である。社会の腐敗は底なきが如く、世界の表は紛乱を以て充たされている。世界大乱一度収まりし如くにして実は収まらず、戦の噂は噂を生みて、今や全地大洪水に溺れんとするが如く見ゆる。我らの憂慮も何らの効果なし。我らの努力を以て全地の大海を抑うることは出来ない。我らはただ熱心に祈るのみである。しかし神はこの祈を記憶し給う。混乱の海を制する力は彼にのみ在る。神は全地を呑まんとする海に対して「ここまでは来るべし、ここを超ゆべからず、汝の高浪ここに止まるべし」と言い給う。実に彼は人の御しがたき海を御し給う。彼は地の上にその支配権を持ち給う。