Japanische Klassiker mit Furigana
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ヨブきこうえん
ヨブ記講演
内村 鑑三
Lesen Sie ヨブ記講演 (ヨブきこうえん) von 内村 鑑三 (うちむらかんぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 92.828 Zeichen · 185 Bildschirme
との事を示す要がある。これを立証せんためにヨブは用いられたのである。我ら今日のキリスト者もまたこの真理を証明せんために奉仕すべきである。自己の生涯を以て、自己の信仰の物質を超越せる至醇なるものなることを立証すべきである。前後数回の大災禍に会して静かにこれに堪えて、なお信仰の上に立ちしヨブは我らの最上の模範である。
◯しかも遂に最大の災がヨブに臨むに至った。そは彼の妻の離反である。「時にその妻彼に言いけるは、汝はなおも己を完うして自ら堅くするや神を詛いて死ぬるに如かず」と二章九節は語る。人生に禍多し、しかもヨブの如き清き家庭を営める人においては、妻の離反は最大の禍であるというべきである。産を悉く失うも宜い。子を悉く失うもあるいは堪え得よう。悪疾に襲わるるもまた忍び得よう。しかし寂しき人生の旅路における唯一の伴侶たる妻が自ら信仰を棄てしのみならず、進んで信仰放棄を勧むるに会して、彼の苦痛は絶頂に達したのである。我らは深き同情を彼に表さねばならぬ。しかし一方またヨブの妻を以て悪き女となすべきではない。彼女は普通の婦人の堪えがたきを堪え来ったのである。財産を失い地位を失い子女を悉く奪われて、彼女はなお夫と信仰を共にして来た。