Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しょうひんよっつ
中勘助随筆集
中 勘助
Lesen Sie 中勘助随筆集 (しょうひんよっつ) von 中 勘助 (なかかんすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.694 Zeichen · 32 Bildschirme
□□先生に電話をかける。午後来てくださるという返事だった。床を下の次の間へうつす。病気の程度によって看護の都合上そうする習慣になっている。
ひる過ぎ間もなく御来診。苦痛の長びいたのに比べて病名は無造作にすぐきまった。胆石です といって、出てしまえばなんでもない と腹部をあちらこちら ここはどうです とおさえられるのが的にあたって痛い。苦しさにまぎれて見もしなかったが肝臓のへんが脹れてるらしい。絶食、湿布ということになって先生は帰られた。姉が湿布をしてくれる。そういうことは慣れてもいるし上手だけれど病後のことで気の毒でもあり、心配でもある。××が薬をとってくるのをもどかしく待つうちにいつかうとうとしたらしい。横向きになってる背中のほうに人の気はいがしたので首をねじむけてみたら「蝉」だった。来るはずになってたのだが知らないうちに坐ってたとみえる。
「とても苦しいんだよ」
私はめったにない弱音をはいた。その苦しさがゆうべからのとちがってきた。身動きするのも息をするのも苦しい。そんな風で一夜があけた。
先生のお世話で看護婦さんがきてくれた。△△さんという健康の化身みたいな人だった。