Japanische Klassiker mit Furigana
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ぼしぞう
久生十蘭短篇選
久生 十蘭
Lesen Sie 久生十蘭短篇選 (ぼしぞう) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 48.344 Zeichen · 96 Bildschirme
といって、あれほどご執心では、生仲なことではおひきにはなるまいし、荒けた話をして、喧嘩にしてしまうのも困る。コケの才覚のようでおはずかしいが、志貴子さんが死んだことにでもすれば、いくら木津さんでも、おあきらめになるだろう。そのうちに結婚でもなすって、気持が落着かれたら、白状して、あらためておわびすることにする。先々代からの掛りあいと言いましたが、そればかりではないので、親の口からこんなことを言うのは異様なものですが、志貴子みたいな、しようのない娘をおもらいになったら、これはもう一生の不作です。その辺のところは、くどくどしく申しあげなくとも、お二人にはようくおわかりになっていられると思う。木津さんのおためでもあるのだから、ひとつ加勢をしていただきたい……って、こういう話だったの。どこがよくて、木津さんが、あんたみたいなひとに夢中になっているのかわからない。あたしたちは絶対反対で、どんなことがあっても、まとめさせるもんかと言っていたところだったもんだから、木津さんに怒られるのを承知で、加勢してあげたの。木津さんが結婚したとでもいうならともかく、まだあんなふうにブラブラしているんですから、あなたは東京へなんかへ出てこられるわけはないのよ。