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Japanische Klassiker mit Furigana

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はいくへのみち

俳句への道

高浜 虚子

Lesen Sie 俳句への道 (はいくへのみち) von 高浜 虚子 (たかはまきょし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 60.608 Zeichen · 120 Bildschirme

Aozora Bunko

一

私の俳句に対する所信に変りはない。しかし時に応じ物に即して筆を採ったものであるから、今の俳句界に対して無用の言とはいえないであろう。

昭和二十九年十月二日

鎌倉草庵にて

高浜虚子

俳句への道

一

私等は、日本という国ほど景色のいい所は世界中ないような心もちがします。こういうと世界の国々を知っている人は、そんな事はない、何処にはこういう景色がある、彼処にはああいう景色がある、それを知らないで、世界を充分見もしないで、ただ日本だけ見て、そんな独りよがりをいうのは、いわゆる井の中の蛙のたとえで、物知りには笑われるから、そんな事をいうのは慎んだがよかろうというに極っています。

それに違いありません。私がちょっと仏蘭西まで旅行して来ただけでも、その途中でさまざまないい景色に接して参りました。中国の江南の景色、セイロンの落日の景色、仏蘭西のローヌ河畔の木の芽の景色、ムードンの森の驟雨の景色、独逸のライン河の古城の景色、ベルギーのヒヤシンス・チュウリップ等の花畠、オランダの風車、倫敦の霧等、数えれば数限りなくある。しかしながら、我が日本という国は山・谷・川・平野・湖沼・港湾・長い海岸線等が、狭い日本国というところに納っておって、しかも暑からず寒からず、つまり酷暑酷寒というような自然の虐待を受けることなく、春夏秋冬がほどよく環って