Japanische Klassiker mit Furigana
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まんじ
卍
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 卍 (まんじ) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 133.618 Zeichen · 258 Bildschirme
いお知らせせないきまへんねんけど、そしたらとうちゃん叱られはりますし、私かてどない御寮人さんに叱られまッか分れしまへんさかい、電話かけんと置きましたんだす。何卒あんたさんもそのお積りで内証にしといとくなはれ。どうせ今晩帰りやはる訳に行けしまへんよって、奥様御加減ようなりやはるまで、此処い遊びに来てなはる体裁にしてゆっくり逗留してとくなはれ」と、そこはお梅どんにあんじょういわして、二日でも三日でもじいッとしたなりで、寝たふりしながら譫言いうたり、眼エ覚まして泣いて見せたり、そのあいだにはお梅どんからも「お二人さんの命助ける思て願い聴いたげとくなはれ」いう工合に口添えしてもろたら、なんぼ夫かてしョことなしに承知するやろ。「そしたらそれ何日にしょう?」「何日いうたかて、こないに監禁同様にしられてたら、今日より外に機会あれへん。」「あてかて早よしてもらわな、また綿貫が何の彼のいうて来るし。」――と、そんな相談してるうちにも何遍でも電話かかって来ますのんで、これやったらなかなか逃げる隙ないし、逃げたとこで浜寺い行かん間に分ってしまう、逃げてから掴まえられるまで何ぼ少うても二、三時間の余裕なかったら都合わるい。