Japanische Klassiker mit Furigana
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まんじ
卍
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 卍 (まんじ) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 133.618 Zeichen · 258 Bildschirme
あとでとうちゃんに叱られしまへんやろか」いうのんです。「何でやのん? うちが行けへんかったらお梅どんに来てくれいうてやねんぐらいやもん。」「ほんまにそんな電話かかりましたんだっしゃろか? わたし何やこう心配で、……」それいうのんが、何ぞ私の計略に乗せられへんか思てるらしいのんで、「そんなことあるもんかいな、電話懸らなんだらうち知ってるはずないやんか。」「そらそうでおますけど、わたし今までにちょっとも奥様気イついてやおまへなんだのんが、なんでだっしゃろ思て、空恐ろしいて仕方おまへんでしたのんで、……」「ふうん、そしたらいつからこんな事あったん?」「いつからいいまして、もう早から……四月頃からでおましたやろか、それは私にもはっきり分れしめエなんだが、……」「誰やのん、相手の人は?」「それもよう分れしめへんねん。いッつもおあしくれはりまして、これで活動でも見て、何時頃梅田い来て待っててやいやはりますよって、何処い行きはりまんのんやさっぱり分らんと、こらきっと何処ぞで奥様と会うてはりまんねんやろ思てましてん。家いおそう帰りましても今日は今まで柿内さんとこで遊んでたようにいえいやはりまんのんで。