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Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme

Aozora Bunko

「はあてね。五両ありゃ、はっぱ者なら一年がとこのうのうとして居食いができるんだ。この大将、身なりはいっこう気のきかねえいなか侍みてえだが、五両ものこづけえを、にこりともしねえで懐中しているところを見るてえと、案外禄高のたけえやつかも知れませんぜ。ね、ちょいと、違いますかい。え? だんな! 違いますかね」

しかし、名人は完全にむっつり右門でした。懐中物になんの手がかりも、なんの不審もないとすれば、百尺竿頭一歩をすすめて、さらに第二第三のネタ捜しをしなければならないのです。不浄な品物をでも扱うように、黙々としてその紙入れをふたたび死人のふところへ返したせつな! ――ひやりと名人の手に触れたものがある。取り出してみると同時に、その目が烱々とさえ渡りました。奇怪とも奇怪、疑問の変死人の懐中奥深くから出てきた品は、そも何に使ったものか、じつにいぶかしいことにも武家には用もあるまじき一個のかなづちと、くるくると紙に包んだ数本の三寸くぎだったからです。

「へへねえ。こりゃまたどうしたんですかい。やけにまた下司なものが出てきたじゃござんせんか。まさかに、この侍、棟梁を内職にしていたんじゃありますまいね。