Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme
ほんとにまったく、がんがんしてくるじゃござんせんかい」
「控えろッ」
「え……?」
「おきのどくだが、そのらちがな」
「あいたんですかい!」
「あいたからこそ、うれしくもなったじゃねえかよ。まあ、そこへすわって、あごでもはずして、ふところへしまってから、とっくりとこれを見なよ」
ようやくのことに、訴状箱の中から目ざしたネタを捜し当てたとみえて、さわやかにうち笑みながら、かんかん虫の伝六の目の前に差しつけたのは、じつに次のごとき三通の訴え状です。
取り急ぎ書面をもって奉願上候。拙者せがれ弥七郎儀、七年このかた芝露月町土偶師泥斎方に奉公まかりあり候ところ、なんの子細あってか、昨二十日夕刻よりとつぜん行くえ知れずにあいなり候との由。寝耳に水のしらせうけ候あいだ、ぎょうてんつかまつりさっそくに八方心当たりを捜し求め候えども、いずれへ参りしものかさらに行くえしれず、親の身として心痛ひとかたならず候につき、書面をもってお訴え申し上げ候。なにとぞ特別なるご慈悲をもって、火急にご詮議お取り調べのうえ、一日も早くお捜し出しくだされたく。右伏して奉願上候。
正月二十一日
願い主 芝入舟町甚七店