Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme
ぽきりぽきりとおもむろに指鳴りさせながら、すいとふたりののろい侍の白刃下へ歩みよると、胸のすく伝法なあの啖呵でした。
「犬でも三日飼われりゃ恩を忘れねえってんだ。お禄をいただくご主君をのろうたア、世間のだれが許してもむっつり右門とあだ名のこのおいらの気っぷがかんべんできねえんだ。おひざもとを歩くにゃ、もっとりこうになって歩きなせえよ。そらッ。ぽきりと行くぜッ。これが江戸に名代の草香流だッ。涼むがいいやッ」
ダッと急所の胸当てを一本。ばたり、ひとりを倒しておくと、まことにどうもいいようもなくよろしい啖呵でした。
「おあとのご仁! 江戸八丁堀にはね、大手、からめ手、錣正流、草香流、知恵たくさんのわっちみてえなのが掃くほどいるんだ。ついでにお涼みなせえよ」
ぱっと飛び込みざまに、同じく急所へ一本。
「あっさりのめったな。どうやらかたづいたようです。お嬢さま、おてがらでござりましたな」
「ま! お礼もござりませぬ。ことばも、ことばもござりませぬ。この者たちは……」
いいかけたのを、
「おっしゃらずに! おっしゃらずに! 人に聞かれちゃご家名にかかわります。おおかた、この連中がよからぬお家横領のたくらみを起こして、お殿さまをそそのかし、まずじゃまになるやつから先に遠ざけようと、忠義無類のあんたのお父御さまを閉門のうきめに会わ