Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme

Aozora Bunko

あなたおひとりで。へえ、さようで。では、お酌をいたします。これは恐縮、すみませんね。おっと、散ります、散ります。ウウイ。いいこころもちだ。さあ来い、野郎、歌ってやるぞ。木イ曽のネエ、ときやがった」

ヨヤサノ、ヨヤサノ、コラサッサ。

「伝六さアまはここざんす」

ならば行きましょ、西国へ。

女夫ふたりの札参り。

じゃか、じゃか、じゃと踊って舞って、お蘭しごきの二十四人が向こうとこちらに声を合わせつつ、伝六ここをせんどと大浮かれです。

「品川沖から入道が、八本足の入道が、上がった、上がった、ねえ、だんな」

ほんに、寝顔がよいそうな。

意気な殿御にしっぽりと。

「ぬれたあとから花が散る。コラサノサアのさあこいだ。ねえ、だんな、いっぺえどうですかい」

せつな!

ザアという雨でした。花のころにはつきもののにわか雨です。

とたん! 右往左往と右に走り左に逃げて、雨を避けながら走りまどう浮かれ女、浮かれ男の群衆の中から、とつぜん絹を裂くようないくつかの女の悲鳴があがりました。

「お出会いくださいまし!」

「お出会いくださいまし!」

「どろぼうでござります! お山同心さま!」