Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme
まくらを並べて寝ていたらね、いきなりくつくつと笑いだしたものだから、何がおかしいんだといってやったら、いかにも辰らしいじゃござんせんか。寝床の上にふいっと起き上がってね、福助の頭はどうしてあんなにでけえだろうな、とこんなにいうんですよ」
「…………」
「だから、あっしゃ少しかんしゃくが起きてね、まじめくさってバカげたことをいうな、たこの頭はもっとでけえじゃねえかといったら、かわいいやつでした。なるほど、兄貴ゃ兄貴だけのことがあらあ、大きにそれにちげえねえや、と、こんなにいってね、安心したようにころりとなると、ぐうぐう寝ちまったんですよ」
「バカだな」
「え……?」
「そんな途方もねえバカ話を思い出して、バカげたことをいうと、人さまに笑われるといってるんだよ」
「だって、くやしいんだッ。死んでいいでこぼこ野郎が掃くほども世間にゃころがっているのに、おらがの辰を殺すとはなにごとですかい! だれに断わって殺したんですかい!」
「おれに食ってかかったってしようがねえじゃねえか」
「いいえ、だんなが下手人だというんじゃねえんですよ。ねえ、けれども、ほかに食ってかかる人はいねえんだからね、きょうばかりゃ辰を殺したつもりになって、あっしの愚痴を聞いておくんなせえな。