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Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme

Aozora Bunko

がらの道中にかかりました。

3

「うちはどこだ」

「あれですよ、あれですよ。妻恋坂を上りきって、右へ十五、六間いったところの二階家だといいましたからね。たぶん、あのしいの木の下のうちですよ」

しかるに、その二階家の前まで行くと、表へいっぱいの人だかりがしているのみか、もうとっくにあばたの敬四郎が手配をつけてほとぼりもさめているだろうと思ってきたのに、案に相違して、中ではまだしきりにどたんばたんとやっているのです。

ひょいとのぞいてみると、その若いのが伝六の報告にあったなぞの狂人にちがいない、気違い力を出して、血まみれの出刃包丁をふりまわしながら、しきりにあばれつづけているのを、あれから今までかかってまだ捕えることができないとみえて、敬四郎をはじめ配下の小者三人が総がかりとなりながら、汗水たらしてまごまごと、あちらに追い、こちらに追い、必死に追いまわしているさいちゅうなのでした。

「ほほう、なかなかご活発でいらっしゃいますな。ヤットウのおけいこでござりますかな」

笑止なその光景をみて、やんわりと皮肉に揶揄しながら、ぬっと雪ずきんのままで名人が静かにはいっていったものでしたから、恥ずかしかったのと腹だたしさがごっちゃになったとみえて、敬四郎がどもりどもり青筋を立てながら、当然のごとくに口ぎたなく食ってかかり