Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme

Aozora Bunko

「そろそろ少し――」

「え? なんです? なんです? 何か眼がつきかかったんですかい」

「いらぬお世話だよ」

「ちぇッ、なにもすねなくたって、いいじゃござんせんか! あっしのがみがみいうのは、今に始まったことじゃねえんだ。鳴るがしょうべえだと思や、腹たてるところはねえでやしょう。意地のわるいことをおっしゃらねえで、聞かしておくんなせえな」

「いいや、よしましょうよ。わたしはどうせふろ屋の番台だからね、アハハハ。いいこころもちだね」

にやにやしながら、さらにあちらをこちらをと捜していましたが、そのときふとまた目についたのは、そこの茶の間の茶だんすの上にあった子どものおもちゃ箱です。あけてみると、まず第一に現われたのは首振り人形。それからやじろべえ。つづいてめんこ、でんでん太鼓にピイヒョロヒョロの笙の笛。その下からただのおもちゃにしては少しおかしい変な玉が三つころころと飛び出しました。赤に、白に、黄――。大きさはすももくらい。

「よッ。江戸も広いが、こんなおもちゃは知らないぞ。まさに、これは玉ころがしに使う玉だな」

「え……? なんです? なんです? 玉ころがしとは、浅草のあの玉ころがしですかい」