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Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme

Aozora Bunko

そのかわりに、いっさん走り。尾行となるとこやつの一芸で、伝六がまた名人です。

遠いだろうとつけていったところが、目と鼻の本願寺裏でした。しかも、ひと目に丁半師のうちと思われる一軒へ消えていくと、ふたりの注進によって、ほどたたぬまに荷物としながら表へかつぎ出してきたのは、怪しくも大きなつづらです。まわりに六、七人の長わきざしがぐるりと取り巻き、それらのうしろにいるやつが、何のそれがしという親分にちがいないつらだましい精悍な一人が、羽織の長いひもを、いかにも遊び人ふうに首へかけながら、鮫鞘の大わきざしをぶっさして、つづらをさしずしながら、いず地かへ運び去ろうとしていたものでしたから、名人が雪ずきんにふところ手したまま、ずいとその行く手をふさぐと、あの胸のすく名啖呵でした。

「この江戸にゃ、おれがいるんだぜ」

「なんだと!」

「下っぱのひょうろく玉たちが、豆鉄砲みたいな啖呵をきるなよ。観音さまがお笑いあそばさあ」

「気に入らねえやつが降ってわきやがった! どうやらくせえぞッ。めんどうだッ。たたんじまえッ」

ばらばらと左右から飛びかかろうとしたのを、

「下郎! 控えろッ」