Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme

Aozora Bunko

どんなもんです。違いましたかね」

「偉い! 偉い! 食い意地が張ってるだけに、食べもののことになると、なかなかおまえさん細っかいよ」

「えへへ。いえ、なに、べつにそれほど細かいわけでもねえんだがね。じつあ、六、七年まえに、いっぺんあそこで食ったことがあってね、そのときやっぱり三つしきゃ刺してなかったんで、ちくしょうめ、なんてけちなだんごだろうと、いまだに忘れずにいるんですよ。べらぼうめ、さあ来いだ。食いものの恨みゃ一生涯忘れねえというぐれえなんだからね。言問とことが決まりゃ、七年めえからのかたきをいっぺんに討つんだ。駕籠屋駕籠屋。墨田までとっぱしるんだよ」

せきたてて名人ともども、待たしておいた御用駕籠に飛び乗ると、まことに食べものの恨みたるやそら恐ろしいくらいです。七年まえのだんごのかたきを伝六は捕物で晴らすつもりか、雨の道をもものともせずに、ここをせんどと急がせました。

3

川は長雨に水かさを増して、岸を洗う大波小波、青葉に茂る並み木の土手を洗いながら、雨はまた雨で墨田のふぜいなかなかに侮りがたい趣でした。

駕籠をすてて、言問までは渡し。