Japanische Klassiker mit Furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Lesen Sie 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) von 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 241.558 Zeichen · 480 Bildschirme
「つがもねえ。どこにそんな証拠があるんですかよ」
「五十両の包み紙から、ぷーんと強く線香のにおいが散っているじゃねえかよ。しかも、まっさきにばらされたあっちの死骸が、いま一真寺から出てきたところでござりますといわぬばかりに、裏門から一本道をこっちへ向いて道なりに倒れているじゃねえか。きのう、なんのかのとおいらに末寺の兄弟弟子のあの美男上人の讒訴をしたのも、今になって思い直してみりゃ気に食わねえんだ。かばうかばうといいながら、その口で弟弟子の根も葉もない悪口を訴えがましくいうやつがあるかよ。ホシはあれだ。来な!」
「ちげえねえ! べらぼうめ、どうするか覚えてろ」
さっと駆けだした伝六を露払いに、あとからゆうぜんとして訪れたところはその一真寺です。
見ると、ことの雲行きを探ろうためにか、それともそしらぬ顔を造ろうとのためにか、そこの本堂横の広庭をぶらぶらさまよっていたのは、だれでもないあの蓮信でした。
「ご坊ッ」
つかつかと近よりざまに、莞爾としながらうち笑うと、ずばり浴びせかけたものです。
「むっつり右門の生地を見せてやらあ。ちっと伝法でいくぜ。ネタは悉皆あがったんだ。