Japanische Klassiker mit Furigana
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よしだしょういん
吉田松陰
徳富 蘇峰
Lesen Sie 吉田松陰 (よしだしょういん) von 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 135.622 Zeichen · 269 Bildschirme
彼は思うて言わざるなく、言うて服せざるなく、服して共に行わざるなき勧化者なり。彼の眼中には恒に一種の活題目あり、これを以て自から処し、これを以て人に勧む。その勧むるや、中心止まんと欲して止む能わざるなり。彼の狭隘なる度量も、この時においては、俄然膨脹するを見る。彼が眼中敵もなく、味方もなく、ただ彼が済度すべき衆生あるのみ。彼をしてもし伝道師たらしめば、あるいはロヨラの後塵を拝せしならん、あるいはザウイエルの下風に立ちしならん。もしその修煉の功を積まば、あるいは雁行し、あるいは連先を争うも未だ知るべからず。
彼は社会の寵孫にあらず、彼が子弟もまた然り。彼らはあたかも雪を踏んでアルプス嶺を攀る旅客の如し。その隆凍、苦寒を凌がんためには、互に負載し、抱擁し、自他の体温によりて、その呼吸を保たざるべからず。艱難は同情を生じ、同情は恩愛を生ず、先生前に斃れて弟子後に振う。彼は知己の感を以て、その子弟を陶冶せり、激励せり、彼は活ける模範となりて、子弟に先ちて難に殉ぜり。否な、子弟のために難に殉ぜり。この時において懦夫といえども、なお起つべし、いわんや平生の素養あるものにおいてをや。