Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
よっつのみやこ
四つの都
織田 作之助
Lesen Sie 四つの都 (よっつのみやこ) von 織田 作之助 (おださくのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 31.005 Zeichen · 62 Bildschirme
の話とは何か。簡単にいえば、若い帰還軍医中尉の帰還直後一週間の行動である。私はこの青年を借りて、銃後を明るくさせるほぼ理想的な現代の青年の一つの型を示してみた。ひとは彼を見て、微笑してほしいと私は希望している。微笑は叡智の表現である。私はこの青年の知性というものを、いわゆる知性的な言動を一切描かぬということによって逆説的に表現してみようと思った。
さて、残る六分ノ五には何がはいっているか。まず『新潮』三月号に発表した拙作「木の都」が背景としてはいっているのを、人は認めるだろう。この小説で私は自分の少年時代及び青春時代の回想の額縁の中にとらえた名曲堂という古レコード店一家を、そこの息子の少年工(はじめは新聞配達)を中心に描いたのだが、『四つの都』ではこの小説の名曲堂の話は殆んどそのままとり入れられている。そしてこの場合、シナリオの方では名曲堂という商売柄音楽がやや重要な位置を占める。その代り、小説に登場した「私」は全然影を消し、代って、「雨男」という人物が登場する。この「雨男」とは彼が画面に現れると、必ず雨が降るという人物で、私が最も傾倒したのはこの人物である。