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Japanische Klassiker mit Furigana

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よせ

圓太郎馬車 正岡容寄席小説集

正岡 容

Lesen Sie 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集 (よせ) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 147.226 Zeichen · 295 Bildschirme

Aozora Bunko

私にこの船賃がないんです。といってまさかに泳いでも渡れない。すっかり途方に暮れてしまっていると天の助けかすぐ脇の一膳めし屋へ、額へ即効紙を貼った汚い婆さんがジャカジャカ三味線を弾いて、塩辛声で瞽女唄のようなものを歌って門付をやっているんです。得たりとそこへ飛び込んでいって無理にその婆さんに都々逸を弾いてもらって二つ三つ歌っていたら、入口のちかくでめしを食っていた東京者らしいお職人衆がホラヨといくらかのお銭を投げてくれました。そのときの天にも昇るようなうれしさ。すぐ婆さんと半分ずつ分けて、おかげでやっとその渡しを渡って、東京まで帰ってくることができました。

それからすこし経って師匠燕枝の一座で横浜へ行きましたが、このとき私が「本膳」を演ったら、その晩、年枝という兄弟子が私を万鉄という牛屋へ連れていってくれ、お前はたしかに出世をする、うちの師匠は誰の芸を聴いてもすこしあすこがどうだとかこうだとか決してほめたことがないのだが、それが今夜、お前の「本膳」を聴いて、しばらく聴かないうちにすっかりものになってきた、このくらいの落語家が昔あると、ぶっつけ真打だがと言っていた、ほんとに珍しいこッたから、しっかり勉強をおしよと励ましてくれました(もっともこの年枝ともう一人、鶴枝というこれも没りました二人は、私が京橋で乞食