Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ちきゅうはっきょうじけん
地球発狂事件
海野 十三
Lesen Sie 地球発狂事件 (ちきゅうはっきょうじけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 86.306 Zeichen · 173 Bildschirme
しかし想像したような愕くべき何事も遂に起こらないように見えた。記者団の緊張が稍弛みかけた。
と、その時だった。ワーナー博士が鋭い叫び声を発した。
「おお、異常の力の場に入った!」
博士の声と共に、各観測装置の計器の針は一斉に大きく揺れた。それは計器が俄に心臓をどきどきさせ始めたように見えた。「指針が飛んだ。二号計器へ切り換えろ」「おお予備を持って来い」などと、研究員たちが競争のように喚き始めた。パイロット・ランプが、あっちでもこっちでも点滅して、激しい力の変化が現に今働いていることを示す硫酸乾燥器が爆発した。最高温度計がパンクした。日記記録計の針がぴーんと飛んで、行方がわからなくなった。リノリウムの上は、殺人事件の現場のように、赤インクの海が出来た。
三人の記者たちは、困惑の絶頂に放り上げられていた。非常に愕くべき出来事の真只中に今自分たちが置かれているのだ。しかもその愕くべき出来事が一体何事であるのか、それがさっぱり分からない。
博士に聴きたい。そう思って博士の方を見るが、当の博士は、器械類の間を猟犬のように敏捷に縫いまわり、早口にしきりに部下を指揮している。