Japanische Klassiker mit Furigana
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ちきゅうはっきょうじけん
地球発狂事件
海野 十三
Lesen Sie 地球発狂事件 (ちきゅうはっきょうじけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 86.306 Zeichen · 173 Bildschirme
だが博士は思い停るとはいわなかった。
「それが近道だと思うからだ。海底へ下りてみれば何もかも分かるかも知れない」
「しかし先生、そんな危険なことをどうしてなさるのですか」
「危険は、海上にいても出会うだろう。海底が危険なら、それと同様に海上もまた危険だよ。……とにかくわしは近いうちにそれを決行することとして計画を樹ててみる。職員以外にも希望者があれば同行を許可するから、あとで僕のところへ申出で給え」
博士はそういうと、パイプを口に咥えて、この観測室を出ていった。
後には喧噪が残った。思いがけないワーナー団長の冒険計画についての是々非々の討論が活発に展開していった。賛成者はもちろん少数だった。
「なによりもまず生命の危険率が頗る大きいことを考えなくてはね、仮りにかの怪奇なる怪力源問題がなかったとしても大西洋の海底を人間が潜水服でのこのこ歩くなんて前代未聞の冒険だよ」
「やっぱり歩一歩と地味な観測を続けるのがいいのではないか。それが一番の近道ではないだろうか」
「いや、団長は人類の幸福のため自分の尊い生命を犠牲にしておられるのだ。その崇高な決意に対し、われわれもまた団長と同一精神に燃え、世界人類の幸福のために大西洋の海底を歩くべきだ」