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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちきゅうはっきょうじけん

地球発狂事件

海野 十三

Lesen Sie 地球発狂事件 (ちきゅうはっきょうじけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 86.306 Zeichen · 173 Bildschirme

Aozora Bunko

サロンでは、三名の記者を中に、壮行を激励する酒宴が賑やかに展開していた。

「ぜひ僕のために、大西洋の海底土産というやつを持って帰ってもらいたいね」

と鼻の頭を真赤に染めた酔払いの船員がホーテンスへねだった。

「海底土産だって。へえっ、一体何が欲しいのかね」

ホーテンスもすっかり酩酊して、とろんとした眼をしていた。

「何でもいいよ、しかしなるべく豪華なところを願いたいもんだよ。金貨が一杯入っている袋とか、金剛石紅玉青玉がざらざら出てくる古風な箱だとか、そういうものなら僕は悪くないと思うね」

「それは誰だって悪くないよ。君の欲の深いのには呆れたもんだ」

「そんなら貴様も海底へ出張すればいいじゃないか」

と、同僚がまぜかえした。

「いや、僕は駄目だ。船員というものは船を離れると駄目なんだ。あんな芋虫の化物のような潜水服を着て、のこのこ海底を歩くなんてぇことは、われわれ船員の柄じゃない」

「うまくいってるぜ。しかし僕たちがこれから下りて行く海底はそんなものは見付からないだろう。お目に懸れるのは、骸骨に、腐った鉄材、それに深海魚ぐらいのところだろうよ」

「いや、必ず持って来てやるよ、はははは」