Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠6

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠6 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.112 Zeichen · 362 Bildschirme

Aozora Bunko

ね、米友さん、わたしの心持がわかったでしょう、わかったら、教えて下さいな、後生だから、あの人のいるところを教えて下さいな、頼みます」

女は平伏して、米友の前へ手を合わせぬばかりです。しかしながらこれは、いよいよ米友を煙に巻くようなものとなりました。

「おいらには、何が何だかよくわからねえが、お前の尋ねるその盲目の先生はな……本当のことを言えばこの家にいるんだ」

「エ、この家に?」

「そうさ、この家においらと二人で隠れているんだが、今はいねえ」

「どこへ行きました」

「どこへ行ったか、おいらにもわからねえんだが、夜になると、おいらに黙って、そっと出し抜いて出かけてしまうのだ」

「まあ、どこへ行くのでしょう、そうして、いつごろ出かけて、いつごろ帰ります」

「いつごろ帰るんだろうなあ、朝になって見ると、ちゃんと帰ってるからなあ」

「あ、それではわかった、きっと吉原へ行くのでしょう」

「吉原へ?」

「お前に知れないように、吉原へ行って、またお前に知れないように、ここへ戻っているんでしょう」

「そうじゃねえ」

「それでは、どこへ何しに行きます」

「うむ、そいつは、ちっと言いにくいなあ」