Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠6
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠6 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.112 Zeichen · 362 Bildschirme
「いけません、いけません、お前さん、こんなところへ来るものではありません」
温和しい年寄株の者が、弁信を抑えました。
「ですけれども、かわいそうでございます、大勢して二人の者をお苛めなさるのはかわいそうでございますから、なんとかして上げたいものでございます、当人があの通り、わたしどもが悪いから殺して下さいと、あやまっているではございませんか、あやまっている者を殺したって仕方がないではございませんか」
弁信は提灯を振りかざしながら、しきりにその人に縋りついて、もがきました。
「お前さんにはわからない、ああしてやらなければ、みんなのためにならないのです、だから誰もお詫びをしてやろうというものは一人もないのだ、それでいいのだから、引込んでおいでなさい」
そう言って温厚なのは離れて弁信をなだめているが、血気なのは男女を取って押えて、その見せしめのためというはずかしめを与えんとしていますが、盲目である弁信には、その振舞がわかりません。しかしながら、暗い中の一方には焚火がしてあって、その明りで見ると、光景は狼藉にして酸鼻を極めたものと言うべきです。
男女二人をこの原まで誘き出して来て、泣いて拒むのをむりやりに、一糸もつけぬ素裸に剥いてしまったものか、これから剥こうとするものかして、揉み合っているところです。