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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠6

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠6 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 185.112 Zeichen · 362 Bildschirme

Aozora Bunko

しかし、自分は、海へもぐっても覚えのあることで人並よりはズンと息が長いのだし、一晩二晩寝なかったところが何ともないように生れているが、世間の人がみんなそうではない。そこで、いささかでも弁信の安眠を妨げないように、自分も心置きなく、暫くでもこの笛を吹き試みて遊びたいという心から、また廊下へ出てみました。廊下へ出てみたところで、やっぱりその響きが、弁信を驚かそうという心配は同じことです。

笛を携えて庭へ下りて、軒に立てかけた梯子を見上げると、屋根の上高く櫓が組んであるのを認めました。

物干にしては高過ぎる、と思いながら、あそこなら誰憚らず笛を吹いてみるに恰好だと思いました。

この櫓というのは、道庵先生が鰡八大尽に対抗して、馬鹿囃子を興行するために特に組み上げた櫓の名残りであります。

茂太郎が屋根の上の櫓で、誰憚らず笛を吹こうと上ってみたところが、大尽の御殿の広間に多数の人が集まっているのが、そこから手に取るように見下ろすことができます。

見れば、それは、やはり踊っているのであります。しかも踊っているのは、いずれも綺羅びやかな人ばかりであります。

さても踊ることの好きな国民かなと、笛を携えた茂太郎が呆れて、その広間の中をながめていました。