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Japanische Klassiker mit Furigana

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てんしゅかくのおと

天主閣の音

国枝 史郎

Lesen Sie 天主閣の音 (てんしゅかくのおと) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 38.941 Zeichen · 79 Bildschirme

Aozora Bunko

人間なんていうものはね! 素晴らしいのは機械だよ! が、その機械は誰が作った? 同じ人間だから面白え。人間が考えて作った機械それが人間を殺すんだからな! そこらが矛盾というものだろう。一旦作られた其機械は、機械として精々と進歩する。そうして人間をやっつける! だがそんな事ァどうでもいい。切るか切らねえか二道だ! おい大将、どうしてくれるんだよう!」

ノサバリ返った態度には、大丈夫の魂が備わっていた。

尾張中納言宗春は、じっと様子を見ていたが、莞爾と笑うと刀を置いた。

「これ香具師、もっと進め」

「へい」

と恐れず進み出た。

「よく見抜いたな、俺の心を」

「それじゃァ矢っ張り江戸に対して?」

「が、先ず夫れは云わぬとしよう。……さて、そこで頼みがある。どうだ香具師、頼まれてくれぬか」

「わっちの力で出来ますなら?」

「お前の器量を見込んで頼むのだ。お前でなければ出来ない仕事だ」

「見込まれたとあっては男冥利、ようがす、ウントコサ頼まれましょう。……で、お頼みと仰有るは?」

「うむ、他でもない、城の縄張」

「ナール、城の縄張で」

香具師は小首をかしげたが、

「どこへお築きでございますな?」