Japanische Klassiker mit Furigana
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じょちゅうくん
女中訓
羽仁 もと子
Lesen Sie 女中訓 (じょちゅうくん) von 羽仁 もと子 (はにもとこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.701 Zeichen · 52 Bildschirme
竹さんでも春さんでも、役に立つほうが重宝されるのですから、竹さんがひとりで留守をしながら考えてみたときに、きょう私のお留守番になったのは、お春さんのほうが、何ごとにも気がつくからであろうと心づいて、これから一生懸命気をつけて、奥さんに頼もしがられるようになろうと思ったらどうでしょう。仕事にも身が入って、掃除も立派にできる、そしていそいそと出迎えたら、もともと留守番をさせるのが気の毒だという心が、奥さんの胸にあふれているのですから、留守をさせても不平に思わず、いつもよりかえって立派に掃除もすませて待っているとは、ちかごろ竹さんもよほど何かがわかってきたと、次には繰り合わせても竹さんをつれていこうということになるでしょう。
しかし竹さんは、ひょっとしたらいうかも知れません。上野へ行ったって、何が面白かろう。らくらくと横にでもなっているほうがましだと。これがまた賢い心でしょうか。ちょっとしたことにも相当によろこびの顔を見せるものには、誰でもその上のことをしてやりたいという気になるものですけれど、竹さんのようにふてたことをいった日には、誰でもかわいげのない娘だと思うものです。