Japanische Klassiker mit Furigana
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ようかいげんだん
妖怪玄談
井上 円了
Lesen Sie 妖怪玄談 (ようかいげんだん) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 29.869 Zeichen · 59 Bildschirme
かくして、ひとたび回転したるものは、習慣性の規則に従って永く回転せんとするの勢いを生ず。別して衆人の力、再三重ねてこれに加わることあるときは、数回小回転ののち著しき大回転を見るに至るべし。そのはなはだしきに至りては、外よりこれを抑止せんと欲するも、ほとんど抑止すべからざるの勢いあるも、また自然の道理なり。
かくして、手も身体もともに動揺するの習慣を生ずるに至れば、これを無意無心に任ずるも、知らず識らず動揺するを見る。そのすでに動揺するに当たりては、手の一端にわずかに微力を加うるも、ただちに回転し、またたやすくその足をあぐるに至るべし。別してその回転の盛んなるに当たりては、おのおのその手を放ちてこれをその自然の勢いに任ずるも、室中を横行して踏舞の状を呈するに至るは、これまた習慣性の永続によるなり。
これを要するに、第一に、人をして数分間その手を蓋の上に浮かべしむるときは、必ず疲労を感じて動揺せんとするの事情あり。第二に、その装置すでに動揺しやすき組み立てを有するをもって、これに一寸の変動を与うるも、一尺の動揺を呈するの事情あり。第三に、一人これを動かせば、衆人これに響応して、ますます著しき動揺を生ずるの事情あり。