Japanische Klassiker mit Furigana
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こうげいのみち
工芸の道
柳 宗悦
Lesen Sie 工芸の道 (こうげいのみち) von 柳 宗悦 (やなぎむねよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.103 Zeichen · 336 Bildschirme
画題の中最も多きは亭のある山水、その他あるいは花、あるいは草、あるいは鳥、あるいは船、これらにしばしば蛍とか蝶とかが添えてあるのを見掛ける。まま純紋様のものにも逢う。
今日まで絵附のものと云えば、あるいは仁清とか、乾山とかを好んで歴史に語る。そうしてこれらの行灯皿に至っては語る者が誰一人ない。だが両者の間にそれほどの差違があろうか。否、後者には前者よりも優る美があり得ると云い切るのは無謀であろうか。数多い行灯皿から私をして選び出させる幾枚かは、必ずそれら陶工の作をも凌いでいる。凌ぐのがむしろ自然である。なぜならその美しさを保障するものは名工の「自我」ではなく、自然の「大我」だからである。「有想」ではなく「無想」だからである。無銘陶が在銘陶より、高い美の位に着き得るのは、理法の然らしむるところだと云えないだろうか。見られよ、無銘陶においてはよし選び残されたものの中にも、どこか健全な自然の恵みが働いているではないか。そうして名工の作には、優れたものでも、どこか個性の傷が残るではないか。私はこの一枚の菊模様の皿を見て、どこにこれほどの絵を陶器に描き得た名工があるかを疑う。