Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
こうげいのみち
工芸の道
柳 宗悦
Lesen Sie 工芸の道 (こうげいのみち) von 柳 宗悦 (やなぎむねよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 166.103 Zeichen · 336 Bildschirme
五
五
親しさがその風情であるから、誰が愛着を感ぜずにおられよう。器を有つことと器を愛することは同じ意味である。愛なくば有たないのだとも云えるであろう。工藝は自ら愛玩せらるべき性質を帯び、賞味せらるべき性情をかねる。あの美術のように、時として怖れを以て迫る場合はない。いつも器は愛を招く。どこまでも吾々に交わりたい希いが見える。不思議ではないか、仕えたいのが志であるため、よく用うる主に向っては、さらにその姿を美しくする。実際用いずば美しくならないではないか。用いるにつれて器の美は日増しに育ってくる。用いられずば器はその意味を失いまた美をも失う。その美は愛用する者への感謝のしるしである。「手ずれ」とか、「使いこみ」とか、「なれ」とか、これがいかに器を美しくしたであろう。作りたての器は、まだ人の愛を受けておらぬ。また務めをも果しておらぬ。それ故その姿はまだ充分に美しくない。だが日々用いられる時、器は活々と甦ってくるではないか。その悦びの情を器にことよせて人に贈る。品物の真の美は用いられた美である。器の助けなくば人が活き得ない如く、人の愛なくば器もまた活き得ない。