Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しきぶこうじ

式部小路

泉 鏡花

Lesen Sie 式部小路 (しきぶこうじ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 74.847 Zeichen · 149 Bildschirme

Aozora Bunko

あの棄鉢な気紛れものと、この姉さんでなくッちゃ、当節では出来ない仕事。また出来されちゃ大変でがすのに、とうとう見事仕出来した。何という向不見な寄合でしょうな。

先生。話は前後になりますが、ちょうどこの場合だから申しますがね。私、前にも申す通り、何んだか気になる。お夏さんの跡から上野へ行って、暗がり坂で、きゃッ! 天地顛倒。途轍もない処へ行合わせて。――お夏さんに引込まれて、その時の暗号になった、――山の井医院の梅岡という、これがまた神田ッ児で素敵に気の早い、活溌な、年少な薬剤師と、二人で。愛吉に一剃刀、見事に胸をやられたお夏さんを、まあとかくしてです。私懇意な、あすこ、上野の三宜亭。もっともこりゃ谷中へ行く前に、お夏さんが呼び出しをかけたその梅岡薬剤兄哥と二人で、休んだ縁もあったんでがすから、その奥座敷へ内証で抱え込んだ折でした。

愛吉に、訳を尋ねると、奴人間の色はねえ。据眼になって饒舌った、かねての相談、お夏さんの謀というのをお聞きなさい。

(じゃね、愛吉、お前、何でもかでも私のために、医学士の奥様を殺して、願いを叶えてくれるんなら、水天宮様の縁日に、頭の乾児と喧嘩をするようにして暴れ込んで行ったって殺されるものじゃない。